Re:Membering - Next of Japan

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参加アーティスト

■展示アーティスト


Home Alone, Tokyo
C-type print, 45.3 x 56 cm, 2007
courtesy of the artist and Mujin-to Production

朝海陽子
ASAKAI Yoko
Born in Tokyo, Japan, 1974.
Lives and works in Tokyo.
http://www.yokoasakai.com/
様々な国で、そこに暮らす人々の自宅に赴き、彼らが自ら選んだ1本の映画を共に鑑賞し撮影する。見る者と見られる者の時間が同時進行する中、カメラの気配が消えた頃、人々は無防備な姿やまなざしを見せる。切り取られた一瞬の光景には、映画の時間と平行して見る者一人一人の日常の時間と、いくつもの物語が折り込まれている。

 


Hang Meat
video installation, 2008
courtesy of the artist and hiromi yoshii

泉太郎
IZUMI Taro
Born in Nara, Japan, 1976.
Lives and works in Tokyo.
ビデオカメラやプロジェクターを多用しつつも、自身の身体の一部や身の回りにあるモノをアナログな手法で取り込み、場との関わり方を試行錯誤するかのような、その場でしか成立し得ない映像インスタレーション。その眼差しは常にユーモアが溢れ、時にアイロニカルに世界を批評する。

 


Untitled (candid)
installation view
garbage, detergent, shampoo, other materials, Tokyo, Japan, 2008
courtesy of the artist

岩井優
IWAI Masaru
Born in Kyoto, Japan, 1975.
Lives and works in Tokyo, Japan.
http://masaruiwai.exblog.jp/
常に生々しい生活臭を漂わせる作品を制作してきた彼が、2007年より始めたCleaner's Highシリーズ。Cleaner's Highとは、掃除をしているうちにハイになる状態を、ランナーズ・ハイになぞらえて付けた名前だ。掃除という日常的テーマ設定で他者を巻き込み、世界の可塑性について、作品を通して共に考えることを促す。

 


White Discharge (Figure/wrestlers)
plastic figure, gesso, wood
2009
courtesy of the artist and ShugoArts

金氏徹平
KANEUJI Teppei
Born in Kyoto, Japan, 1978.
Lives and works in Tokyo, Japan.
日用品や身近な工業品を大胆に結合させ、白い樹脂や粉で覆ったどこか不穏な作品群。白で覆われることで、モノの元々の意味は失われ、かたち同士は解け合い、境界は曖昧になる。しかしその空白には、作家の身体性を伴った確かな存在感と、消費社会に生きる人間のリアリティがある。他にも、木片や透明プラスチックを使った立体作品、コラージュ、ドローイング等がある。

 


Take a close look and think
color on paper, 91.0 x 72.8 cm, 2008
courtesy of the artist and Gallery Countach

近藤恵介
KONDO Keisuke
Born in Fukuoka, Japan,1981.
Lives and works in Tokyo, Japan.
http://www.kondokeisuke.com
サンプリング・ミュージックの手法と本人が言うように、広い余白に、作者にとって親密な日常の様々な断片が配された、絵巻物のような作品。手間のかかる日本画の技法を用いる理由は、制作に向かう規則正しい「時間」こそが重要だからだという。現実と想像の、過去・現在・未来という無限の時間軸の中で、いまを再確認するための時間であり作品なのだ。

 


Look how long I've grown waiting for you
gelatin silver print
90.2 x 330 cm (installation by 5 suit of the works), 2007
courtesy of the artist and ShugoArts

田口和奈
TAGUCHI Kazuna
Born in Tokyo, Japan, 1979.
Lives and works in Tokyo, Japan.
キャンヴァスにモノクロームの精密なアクリル画を描き、それを撮影するという手法で、写真と絵画の境界を越境する作品を制作している。描かれている人物や風景は、雑誌や新聞、WEBなど、既存のイメージを細かくモンタージュした、架空の存在だ。プロセスを多元化することで重層的なフィクションを生み出している。

 


Moment-performatives spazieren
performative Installation and stop-motion video, 4 min. 36sec., Berlin, 2008
material: floor board
courtesy of the artist and Mujin-to Production

田口行弘
TAGUCHI Yukihiro
Born in Osaka, Japan, 1980.
Lives and works in Berlin, Germany
http://yukihirotaguchi.com/
その場にある様々なモノを少しずつ動かしてはカメラに収め、撮影された大量の静止画像を繋いで作られる、わずか数分間の映像。モノに限らず人とのコミュニケーションも重視しており、イベントやパーティー、時には通行人をも巻き込むかたちで偶発的な出来事が加えられていく。そうして完成した作品には、全ての出会いの瞬間と風景が凝縮されている。

≫ソウルで滞在制作した「carry」のデモバージョン動画はこちら

 


sprout
mixed media, 2009
courtesy of the artist

早川祐太
HAYAKAWA Yuta
Born in Gifu, Japan, 1984.
Lives and works in Tokyo, Japan.
http://www.youtube.com/user/yutahayakawa1020/
重力や水、音など、現象をテーマに制作に取り組む若手作家の一人。誰もが当たり前のように日常生活の中で見聞きしている出来事の、ごく細部が拡大され形を与えられることで、まるで見たこともない景色がそこに生まれる。

 


Untitled
oil on canvas, 113 x 92.0 cm, 2006
courtesy of the artist and Wako Works of Art

政田武史
MASADA Takeshi
Born in Osaka, japan, 1977.
Lives and works in Osaka, Japan.
絵具の物質感を強調した、独特のタッチの油彩作品を中心に手がける。モチーフは、映画のワンシーンを切り取ったような場面や、民族的なものが多く、日常的なものであっても、特異なイメージを描くことが多い。画面に拡がる大胆な筆致と視覚的に訴える鮮やかな色彩によって、イメージの表裏性および絵画の物質性を強調する。

 


Fairy tale of condominium
advertising paper of condominium
26.7 x 36.8 cm, 2008
courtesy of the artist

箕輪亜希子
MINOWA Akiko
Born in Tokyo, Japan, 1980.
Lives and works in Tokyo, Japan.
どこの家庭にもありそうなありふれた人形やフィギュアの表面を、彫刻刀を使って丁寧に削り取る作品と、マンション広告のチラシを組み合わせて、ヨーロッパの美しい城を再現する平面作品等を展示。マスメディアによって知らぬ間に植え付けられた表象的イメージとそれを支える物質との差違を露わにし、新たな視点と驚きを与えてくれる。

 

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■シングルチャンネル

Countdown Series (New York/ Tokyo/ Dublin)
5 min. 03 sec.
2006-2007
courtesy of the artist and MISAKO & ROSEN

奥村雄樹
OKUMURA Yuki
Born in Aomori, Japan, 1978.
Lives and works in Tokyo, Japan.
ビデオの持つ編集可能性という特徴を巧みに利用し、時間軸や空間軸の配置を分断し繋ぎ合わせ、虚構と現実とが交錯し合う映像作品を多く制作している。彼の編集によって、ありふれた光景が説得力を持ちながらも、どこか奇妙でおかしみのある時空間へと変貌する。

 


mirror
3 min. 40 sec.
2008
courtesy of the artist

くろやなぎてっぺい
KUROYANAGI Teppei
Born in Aichi, Japan, 1979.
Lives and works in Japan and Canada.
http://nipppon.com/
ある女性の一日を記録した作品。生活音がトリガーとなり、その場のアクションが一定時間ループする。そのアクションは空間を切り抜かれた過去の自分、もしくは少し先に存在する未来の自分。「過去と未来」「静と動」「現実と虚構」目には見えにくい境界線を一つの空間に詰め込んだ作品。

 


Melodrama for Men#1
16 min. 56 sec.
2008
courtesy of the artist

小泉明朗
KOIZUMI Meiro
Born in Gunam, Japan, 1976.
Lives and works in Yokohama, Japan.
http://meirokoizumi.com/
介添人を置かず切腹を試みたことで知られる旧日本海軍の軍人、大西瀧治郎(Takijiro Onishi)中将になりきった作者が、ナルシスティックで自己完結した世界を繰り広げる。自慰行為を行うかのように執拗に捏ねる粘土のクローズアップと、嗚咽を発しながら見せる顔の表情が重なる。

 


Flow
10min.
2006
courtesy of the artist

榊原澄人
SAKAKIBARA Sumito
Born in Hokkaido, Japan, 1980.
Lives and works in Nagano and Seoul.
小さな村の一部と思われる風景の中で、人々は、猫を追いかけ、自転車に乗り、結婚式を挙げ、乳母車を押し、杖をついて橋を渡る。やさしい色彩の画面に人生の様々な出来事が立ち現れ、リピートされることで輪廻転生をも思わせる。喜納昌吉の名曲「花」をモチーフにしたという美しい作品。

 


JSCO
6 min. 24 sec.
2007-2008
courtesy of the artist and Ota Fine Arts

SHINCHIKA
2002 Formed SHINCHIKA
http://www.eonet.ne.jp/~shinchika/
未完成のプラモデルを苦心しながら組み立てる女の子の回想から、しだいにプロットは消滅し、日常的に私たちを取り巻くモノが洪水のように流れ出す。消費のパラノイア的イメージが展開されるフィクションの中に、今日の同時代的な物語が同居する、都市のファンタジー。

 


GENGA 001-1000 (10X)
2 min. 49 sec.
2009
courtesy of the artist

鈴木ヒラク
SUZUKI Hiraku
Born in Miyagi, Japan, 1978.
Lives and works in Tokyo, Japan.
http://www.wordpublic.com/hiraku/
なにかの記号や象形文字のようにも見える、不思議なカタチの数々。膨大な量のドローイング・シリーズ「原画Genga」を映像化した本作は、様々なモチーフが残像を残しながら繋がってゆくことで、視覚的快感とともに、見る者の様々な記憶を呼び覚ます。

 


strip
1 min. 19 sec.
2007
courtesy of the artist

津田道子
MICHIKO Tsuda
Born in Japan, 1980.
Lives and works in Kanagawa, Japan.
http://www.2da.jp/
鏡を用いたシンメトリックなセットを使って撮影される、様々な景色。カメラが捉える映像には、生身の人間と鏡に写り込んだ人間の姿が断片的に交錯する。全てが一つの空間で起こっているにもかかわらず、日常の視覚体験を揺さぶる効果が生まれている。

 


afterglow 001
1 min. 30 sec.
repeat
2009
courtesy of the artist

林勇気
HAYASHI Yuki
Born in Kyoto, Japan, 1976.
Lives and Works in Kyoto and Hyogo, Japan.
http://www1.odn.ne.jp/tropfen/kanyukuyuki/
一見するとCGのようにも見受けられるが、膨大な量の写真を撮影し、取り込み、切り抜き、重ね合わせることでアニメーションを制作している。上映作は、インターネット上の写真に写り込んだ光を再撮影し、モチーフとして使用した、いままででもっともアブストラクトな画面の新作。

 


Hymn
4 min. 50 sec.
2009
courtesy of the artist

水越香重子
MIZUKOSHI Kaeko
Born in Tokyo, Japan, 1976.
Lives and works in Tokyo and New York.
ロサンジェルスの夜のバス停で、奇声を発する一人のホームレス男性。彼に向かって、別のバスを待つ女性がGod, Jesus, Hallelujahといった宗教的な言葉を繰り返している。二人のやりとりは次第に争いの様相を帯び、ブラックアウトされた画面に音声だけが響くことで緊張感が増幅される。

 


Lento-Presto (University)
5 min. 07 sec.
2008
courtesy of the artist and Mujin-to Production

八木良太
YAGI Lyota
Born in Ehime, Japan, 1980.
Lives and works in Kyoto, Japan
http://www.lyt.jp/
高音と低音がそれぞれ流れる一対のスピーカーを大学の廊下に設置し、そこからノイズの様な音が流れている。映像の再生速度が遅いときにはエリック・サティの「ジムノペディ」が、速いときにはリロイ・アンダーソンの「タイプライター」という曲がそれぞれの片側のスピーカーから聞こえてくる。映像の再生速度と音のテンポをずらすという仕組みによって、人間の意識と共存する別の次元が存在するのではないかと認識させてくれる作品だ。

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